2015年11月23日月曜日

フリーソフトでのマスタリング方法をメモ

このメモは「Limiter №6」使用者の自分向けに作られています。
マスタリングがよくわからない初心者向けです。
使用ソフトから使い方まで紹介します。
上級者の方は「Limiter No.6 の解説 | Garage Lover!」を読むと良いでしょう。

1.マスタリングの説明

音圧を上げましょう。
音圧というのは音の詰まり具合のことです。
音割れさせずに音量を大きく、かつメリハリを残す、これが理想です。

まず、素人が何も考えずマスタリングするのは不可能です。
プロの作品と比較しながらマスタリングしていきましょう。
プロの作品でもアニソンとかは参考にしないほうが良いでしょう。
(メリハリがない、音が不安定、音割れなど問題点が多いです)
参考にするのは海外の同じジャンルの曲にしましょう。
SoundCloudでジャンルを検索して、お気に入り数が多い曲でいいと思います。
「Dubstep」とか「Heavy metal」とか……。
ジャンルがよくわからない自分のような人間は、気に入っている曲を参考にしましょう。
日本の曲でもマスタリングが良い場合もあります。

次に使用するソフトです。
Audacity……VSTも読み込める音声編集ソフトです。
         「audacity-win-x.x.x.zip」をダウンロードしてください。(xには数字が入る)
Limiter №6……マスタリングに便利なVSTです。
           [Limiter №6 (Windows, VST, GUI №1/№2, 32/64-bit)]をダウンロードしてください。

「Limiter №6」は複数プラグインがセットになっていて、綺麗に音圧を稼げます。
が、とにかくパラメーターが多いです。
「わあ、マスタリングが無料でできるんだね!」と目をキラキラさせながら寄ってきたDTM初心者さんの夢を片っ端から打ち砕く暗黒のツールなのかもしれません。
ここでは何も知らない中学生でも分かるレベルで解説します。
なるべく簡単な言葉で。

2.下準備

ダウンロードしたファイルを全部解凍しましょう。
「Audacity」フォルダ内「Plug-Ins」フォルダに「Limiter6.dll」を入れてAudacityを2つ起動してください。
それぞれ自分の曲とプロの曲を読み込ませます。
画面左半分を自分の曲、右半分をプロの曲になるようにしましょう。
そして画面の一番上にある「エフェクト(c)」から「Limiter No6…」を起動しましょう!

3.コンプレッサの設定

まず一番左のコンプレッサを調整しましょう。
コンプレッサは小さい音を大きくするものです。
これが一番重要な部分で、メリハリなどが決まります
まず6つパラメーターを順に解説していきます。

 ・入力ゲイン
  音量を上げます。

 ・レシオ
  低いほど音が割れやすく、高いほどメリハリが消えます。

 ・アタックタイム
  低いほど音のアタックが弱く、高いほどアタックが強くなります。

 ・リリースタイム
  低いほど余韻が短く、高いと余韻が長くなります。
  つまり高くしすぎるとメリハリがなくなるので、音が不自然にならない限界まで低くしましょう。

 ・コンプレッサ(モードの設定)
  コンプレッサのモードを切り替えます。
  オフ…コンプレッサを無効にします。
  M/S…真ん中の音(Mid)と左右の音(Side)を別々に処理し、音が広がりやすくなります。
  ノーマル…全部まとめて処理します。
  自分はM/Sをオススメします。

 ・ドライミックス
  加工前の音を混ぜる割合です。
  自分は使わないので、左に回し切った状態にしましょう。

次に手順です。
 1.以下のパラメーターに設定する
   入力ゲイン……6.0
   レシオ……1.5~3.0(わからなければ2.0)
   アタックタイム……0.50
   リリースタイム……1.00
   コンプレッサ……M/S
   ドライミックス……左に回し切る
 7.アタックタイムを調整(自分はよくわからないので0.50のまま)
 8.リリースタイムを不自然にならない程度に下げる
 9.入力ゲインを音が割れない程度に調整

4.ピークリミッタの設定

次に左から二番目、ピークリミッタの調整です。
飛び出た音を潰すことで音圧を上げます。
ここはやり過ぎるとメリハリがなくなります
またパラメーターと手順を解説します。

 ・入力ゲイン
  音量を上げます。

 ・スレッショルド
  これは下げるほど音量が大きくなります。
  入力ゲインで調整するので0.0にします。

 ・モード
  よくわからないのでマルチバンドで良いかと^^

 ・タイプ
  リリースタイムを設定します。
  これもよくわからないのでCで良いかと(投げやり)

 ・ピークリミッタ(モードの設定)
  オフ…ピークリミッタを無効にします。
  リンクオフ…左右別々に処理します。
  ステレオリンク…左右の音が影響し合います。
  自分はステレオリンクを使っています。

 ・反応速度
  アタックタイムとリリースタイムの設定です。
  1/2で2倍、1/3で三倍になります。
  ノーマルのままでいいと思います。

手順です。
 1.次のパラメーターに設定する
   入力ゲイン……2.0
   スレッショルド……0.0
   モード……マルチバンド
   タイプ……C
   ピークリミッタ……ステレオリンク
   反応速度……ノーマル
 2.好みで調整

5.高域リミッタの設定

高い音を慣らし、音を割れにくくする。
シンプルですね。
高域スレッショルドを下げることで、高音の割れが目立たなくなります。
下げ過ぎると高音が消えるのでご注意を。
-5.0ぐらいで良いと思います。
音割れが気になる場合は気にならなくなるまで上げていきます。
それでも気になる場合はコンプレッサの入力ゲインを下げたり、レシオを上げたりしましょう。

6.クリッパの設定

音圧を上げます。わりと適当でも気になりません。

 ・入力ゲイン
  音量を上げます。

 ・スレッショルド
  下げるほど音量が大きくなります。
  入力ゲインで調整するので0.0にします。

 ・オーバーサンプリング
  音質を弄ります
  オフ…何もしません。軽いです。
  GRのみ…音の一部をオーバーサンプリングします。
  信号全体…すべての音をオーバーサンプリングします。重いです。
  基本的に信号全体を使いましょう。

 ・ニー
  わけわからないので-6.0でいいです。
  音割れがきになる場合は数値を下げると良いです。

 ・クリッパ(オン・オフ)
  クリッパのオン・オフを切り替えます。

 ・モード
  ノーマル…普通
  M/S…真ん中の音と左右の音を別々に処理します。
  マルチバンド…高い音と低い音を別々に処理します。
  マルチバンドで良いかと^^

手順です。
 1.次のパラメーターに設定する
   入力ゲイン……1.0
   スレッショルド……0.0
   オーバーサンプリング……信号全体
   ニー……-6.0
   クリッパ……オン
   モード……マルチバンド
 2.好みで設定を弄る

7.出力保護

先ほどのオーバーサンプリングで飛び出た音を潰します

 ・出力レベル
  音量を調整します。

 ・シーリング
  出力される音の最大値を設定します。
  下げるほど音が潰され、最大値が小さくなります。
  -0.5ぐらいにするとMP3等に圧縮するときのノイズが減るようです。

 ・出力保護
  ディジタルクリッパ…よく分かりません。
  速度優先…軽いです。
  精密ISP保護…重いですが一番いい音です。
  基本的に精密ISP保護を使いましょう。

次のパラメーターに設定すればいいです。
  出力レベル……0.0
  シーリング……-0.5
  出力保護……精密ISP保護
シーリングに関しては0.0で出力し、その後に増幅で-0.5dBとしてもいいと思います。

8.プロのものと比較して……

メリハリがない場合
 コンプレッサのレシオを下げる、ピークリミッタの入力ゲインを下げるなど。
 打ち込みまで戻り、メリハリを極端につけてみるのもアリです。

音圧が無い場合
 入力ゲインを上げるなど。

9.とどめに

この「Limiter №6」の設定をスクショするなり保存するなりしてDAWを起動。
そしてマスターに同じ設定の「Limiter №6」を入れて出力すれば音質の劣化を最低限にできます、多分!

10.Q&A

Q.マスタリングでEQ使えってサイトが多いですよ?
A.ミックスの時点でEQは済ませましょう。
 マスタリング時に使うと必要な音まで削ってしまうので……。
 どのトラックの音を削ればいいか分からない、という場合はトラックを一個ずつミュートにすればいらない音が発見できるはずです。

Q.特定の楽器、ボーカルの音が小さい
A.ミックスまで戻ってその楽器の音量を上げればいいと思います。
 これ以上音量上げると他の楽器が消える、という場合はEQでいらない音を削りきれていない証拠です。

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